青魔道士(歴史)

記事名読み
あおまどうし れきし
青魔道士は「アトルガンの秘宝」から導入されたエキストラジョブで、魔法剣士として実装された。いくつかのVUによって翻弄されてきたのは他のジョブと同様である。大規模なVUは「ヴァナ・ディールの星唄」が最終とされていて、青魔道士の形は完成形になったと言える。
青魔道士の特徴や青魔法に関してはそれぞれの項目を参照してもらうとして、ここでは青魔道士の歴史に絞って解説する。

コルセアからくり士と同様にこの時代に誕生する。中衛タイプのハイブリットジョブとして多くの人の期待を集めていたと言える。
ジョブの取得にはクエスト渇望」のクリアが必要で、占いによっては取得するのに苦労することもあった。クエストの内容が明らかになるにつれ青魔道士ジョブの取得者は増えることになる。

しかし、魔法呪歌NPCや他プレイヤーから購入できるのと比べて、青魔法は敵からラーニングする必要があるため、時間が掛かってしまうのが難点であった
注釈1
その分ギルはかからないが。
ラーニングそのものの手間以外にも、この時代のラーニングには色々な意味でかなりの苦労があった

苦労して習得した青魔法であるが、魔法命中率ダメージが低く設定されていたり、MP効率の関係から魔法系青魔法の多くは実用的ではなかった。
そのため物理系青魔法が主力となり、多段系の強力さで高火力アタッカーと認識されることもあった。
しかし、多段系の青魔法はヒットしただけ与TPを増加させるという問題から、敵の特殊技を誘発しやすくなるというジレンマを抱えることになった。
また、長期戦や連戦になるとMPの管理に頭を悩ませることになり、消費MPの多い青魔法は使用頻度を減らさざるを得なかった。

一方「ヘッドバット」は優秀な青魔法で、その追加効果の「スタン」を目的として、ほとんどの青魔道士がセットしていた。
こうして、主力武器である片手剣でのオートアタックをしながら「ヘッドバット」を廻し、MPに気を使いつつ他の青魔法を挟んでいくという青魔道士の基本スタイルが確立された。

青魔法のセットにより様々なジョブ特性を持つ事ができ、色々な役割を演じる事ができる」とされていたが、結局、上記のような魔法の効果、MP効率リフレシュ事情などから、基本スタイル以外は実用的とは言えなかった。
アルタナの神兵」により新しいエリアモンスターが登場することになる。青魔道士視点では新しいモンスターが登場することで、ラーニング出来る青魔法も増えることになる。新しく習得できる青魔法には有用なものも多く、それらをセットすることで追加できるジョブ特性も増えた。

とはいえ、アトルガン時代の青魔道士のスタイルを大きく変えてしまうほどの変化はなく、基本的にはアトルガン時代と同じスタイルが主流のままであった。

ただ、新規に「学者」と「踊り子」というジョブが追加されたことが、青魔道士サポートジョブの選択を増やすことになる。他の前衛ジョブと同様にサポ踊ワルツサンバは有用であり、また他の後衛ジョブと同様にサポ学の恩恵は大きかった。
 魔法系青魔法の内「回復系」とされるものは、青魔法スキル回復魔法スキル、さらにMND量に影響を受ける。素の状態では回復魔法スキルを持たない青魔道士は、学者が登場するまでサポレベル回復魔法スキルを付与することしかできなかった。このために回復系青魔法の効果は限られていたが、サポ学での白のグリモア使用時には大幅に回復魔法スキルを上昇させることが可能になった。このためヒーラーとしてのスタイルの可能性が広がることになる。とはいえ、白魔道士赤魔道士学者などのジョブに匹敵するまでの回復能力はなく、「回復補助をさせても役に立つ」程度にとどまる。可能性を広げはしたがアトルガン時代と同様にMP管理に悩みつつ「ヘッドバット」中心の青魔法のスタイルを維持していくことになる。

アビセア時代(Lv75→)
アビセア三部作」の実装によりレベルキャップが段階的に引き上げられ、他のジョブと同様に大きな変化が訪れることになる。青魔道士にとっては青魔法ポイントBP)の増加によりセットできる青魔法が増えたことが大きい。Lv75キャップ時代にはアシミレーション込みで最大50までのBPであったものが、LV91からは最大60となった。BPが10増えた影響でセットする青魔法の選択が広がったことは大きい。

アビセアエリア実装されたことは、アビセアエリア限定になるもののすべてのジョブに影響を与えた。それほどアートマの効果は強力であった。青魔道士にとっては長年頭を悩ませていたMPの不安を払拭させることになる。リフレシュ効果のあるアートマの恩恵で、消費MPの大きい青魔法を運用しやすくなった。

また魔法攻撃関係に関するアートマも多くあり、ここにきて属性攻撃系青魔法を使用することが実用的となる。アビセアは「乱獲」と言われる戦術の効果が大きく、属性攻撃系青魔法の多くが範囲魔法であることも相まって、「チャージドホイスカー」などの青魔法を駆使して乱獲するスタイルが出来上がった。今まで実用的ではなかったスタイルがようやく日の目を見た時代である。

ただし、アビセアエリア限定のスタイルであることは否定できず、通常のエリアでは今までと同じ戦闘スタイルを維持していくこととなる。
また主流青魔法であった「ヘッドバット」の上位青魔法ともいえる「サドンランジ」が実装され、追加効果の「スタン」時間が伸びたことは大きい。敵の攻撃の回数を大幅に減らすことができ、被害の少ない戦闘ができるようになった。

アドゥリンの魔境」の導入によって訪れた時代であるが、アイテムレベルのシステムによってFFXIの世界観は大きく変わることになる。レベル99以上に成長させることはできず、代わりに装備によってキャラクターの能力を伸ばすことになる。すべてのジョブに大きな変革の波が訪れたと言って良い。

青魔道士にとっては多くの有用な青魔法が追加されたことが大きい。今までの青魔法に比べて消費MPが少なかったり、その威力・効果が大幅にアップされたものが多く存在している。特に「サブダックション」の登場は画期的とも言える。詠唱時間及び再詠唱時間の短さ、消費MPの少なさ、その威力や追加効果ヘヴィなど、それまでにあった青魔法とは一線を画していると言える。これまでアビセアエリア限定であった属性攻撃系青魔法を主力としたスタイルが、通常エリアでの戦闘でも実用的となった。

実装されたアイテムレベル装備には魔法に関連するプロパティが付いたものも多く存在し、軽装装備魔法装備のどちらも装備できる青魔道士にとっては、装備を変更することで近接向きと魔法攻撃寄りのスタイルを切り替えることが可能である。特にハゴンデス装備の登場の意味は大きく、魔法攻撃能力が上昇することとなる。さらにオーグメントを付与できる装備も多く登場し、付与したオーグメントによってプレイヤーの能力を伸ばす事ができるようになった。

ジョブポイントが導入され、レベルアップに伴う能力上昇ではない成長ができるようになったのも画期的である。Lv75キャップ時代メリットポイントのシステムと似ているが、その上昇量が大きいためにより成長できる。ジョブポイントにより青魔道士にとっては青魔法ポイントが最大80にまで増やすことが可能となり、魔法命中率アップなどとも合わせてその能力を大幅に上げられるようになった。

ジョブポイント導入に続き、ギフトが導入されたことも大きい。ギフトは各ジョブごとに必要と思われる能力を伸ばすことが可能で、多くの役割を演じる事ができる青魔道士には物理魔法双方のギフトがバランスよく設定されている。ただギフトによる成長の方向が多岐にわたるため、一つの分野に特化した成長とはなっていない。このためか青魔道士ギフトにはジョブ特性効果アップというものが2回にわたって存在する。青魔法のセットによって得られる追加特性ランクを引き上げるという効果は、本来の青魔道士のコンセプトである「色々な役割を演じる」ジョブというのを現実的にしたことを意味する。
二刀流効果をアップすることを極めれば、忍者二刀流効果を上回ることも可能。魔法攻撃力アップ集中すれば、黒魔道士魔法攻撃力アップに匹敵する。
もっともセットできる青魔法の数は限りがあるため、多くのジョブ特性を同時に得ることは難しい。そのため、青魔道士はセットする青魔法を選択し、そのスタイルを変更することとなる。

スタイルを変更できるようになった青魔道士は、アイテムレベル装備の性能を加味することにより、それぞれの本職のジョブに迫るほどの能力を得ることが可能となった。今まではスタイルの変更が可能ではあったものの実用に耐えなかったものが、ジョブポイントギフトアイテムレベル装備の相乗効果によって実用性が発揮されるようになった。

まとめ
アイテムレベルジョブポイントギフトの導入が、ようやく青魔道士本来の色々な事ができるジョブの実用性を見出すことを可能にした。

しかしながら問題も多く存在する。必要なジョブ特性を得るためにはセットする青魔法を変更しなくてはならず、着替えのようにマクロで変更はできないために手動で変更する必要がある。また青魔法のセットを変更した場合にはペナルティが生じ、しばらく青魔法を使う事ができなくなる。このために戦闘途中でのスタイル変更は現実的ではなく、あらかじめ戦闘前にスタイルを決める必要がある。

また青魔道士ジョブ特性がアップしたところで、専門職の装備に付与されるプロパティの差を埋めることはできない。
例えば二刀流ジョブ特性忍者を上回ったとしても、忍者には二刀流効果アップ装備が多く存在し、青魔道士にはその差を埋めることは難しい。
魔法攻撃力魔法命中率に関しても、後衛ジョブ用の強力な装備の中には青魔道士に解放されていないものが多々存在する。
スタイルを変更させることが実用的になったとはいえ、それぞれの専門職を凌駕するまでの能力は期待できない。
それでもTPOに合わせたスタイルの選択をすることで、青魔道士ならではの運用の幅が広がった。
関連項目
青魔道士】【青魔法】【追加特性】【ジョブ特性効果アップ


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