Mevreauche

…………ふむ、まあまあじゃな。
[見習/徒弟/下級職人/名取]として認定してやろう。
休むなよ。まだ道を歩き出したばかりじゃ。

…………ほう、できたようだな。
目録として認定しよう。
じゃが、まだ道半ばにも達してはおらんぞ。

うぅむ……、これは……。
…………いかん、つい、見ほれてしもうた。
文句ナシに印可に値する腕じゃ。
しっかり目ぇに焼き付けとけよ。

……なんとこれは！
高弟として認定すべきじゃな。
まだまだ、わしの若い頃には及ばんがの。

……まさか、ここまでやるとは。
もう皆伝じゃ。
まるで、わしの若い頃を見るようじゃ。

……こいつは驚いた！
これで師範じゃな。
いまいましいが、おまえさんの腕は、
天才と呼ばれた若い頃のわしを越えとるわい。

こ、こいつは……。
何も言うまい、これでおまえさんは高級職人じゃ。
いよいよ、わしの背後に足音が近づいてきたかの。
だが、まだまだ、このおいぼれも負けとれんわい。

……聞いたぞ。
おまえさん、他の技術でも、
印可と認められる腕前だそうじゃな？
確かに、鍛冶屋たるもの、
様々な技術を身につけておくは、大切なこと。
じゃがな、本業をおろそかにしてはならん。
そうじゃのう、
もし、おまえさんが望むなら、他の親方に言って、
わしが印可認定を取り消してやるが、どうじゃ？

おまえさん、
いくつかのギルドで、その腕前を
高弟と認められているそうじゃないか？
確かに、
様々な技術を身につけておくことは、大切なこと。
じゃがな、ひとつの技術を極めることもまた
職人として高みを目指す上で大切なことじゃ。
そうじゃのう、
もし、おまえさんが望むなら、わしのほうで
必要のない高弟認定を取り消してやるが、どうじゃ？
なあに、他の親方には、
わしのほうから断わりをいれておくから心配無用じゃ。
それで、高弟認定を取り消したいギルドはあるかの？

な、なんじゃと！！
おまえさん、わしを前にして本気で言っとるのか？
……むむむ。
まあ、わしも職人の端くれのつもりじゃ。
おまえさんが望むなら、そのとおりにしよう。
まったく、片手間程度に考えておって……。